売掛金の未回収対応について③

前回まで通知書、督促状による対応について投稿させていただきましたが、これでも入金してくれない場合は、裁判所に対して、「3.支払督促又は訴訟の申立」をせざるを得ません。

裁判所に提出する資料というと複雑そうだと感じられる方も多いかと思いますが、裁判所のホームページに書式と記載例が掲載されていますし、裁判所の方に電話で問い合わせると親切に教えていただけます(支払督促はこちら、訴訟はこちらになります。)。面倒だと感じられる方は、債権金額と報酬との兼ね合いになりますが、弁護士の先生にご相談ください。

支払督促と訴訟の違いは次のようになります。

  メリット デメリット
支払督促

・手続が簡単(証拠など不要)。

・手数料が約半額。

・異議を相手方から申し立てられた場合、相手方の管轄の裁判所でしか裁判できない。
訴訟 ・自らの管轄の裁判所で裁判できる。

・手続が複雑。

・手数料が高い。

支払督促では、相手方から異議を申し立てられたら、通常訴訟になります。相手方も裁判所から書面が届いたまま、黙っていたら負けてしまいますので、ささいなことで異議申立をしてくることがあります。したがって、時間と交通費などを考慮すると、相手方が遠方でしたら、訴訟を選択した方がいいかもしれません。

訴訟の際には、契約書や請求書、納品書、内容証明郵便で送った督促状、配達証明書などの証拠を証拠説明書とともに添付することになりますので、日ごろから掛取引の相手先とは契約書の締結などを心掛け、トラブルになった場合のリスクマネジメントをしておくことも重要だと思います。

売上や利益を気にしても、売掛金の回収をおろそかにしては元も子もありません。自らの仕事の成果として、きっちりキャッシュを回収し、健全な経営を目指しましょう!